ここ数年、若い職員や、退職まで10年以上ある職員の退職が相次いでいます。消防士になった人は希望してなった人がほとんどだと思います。そんな人たちがなぜ辞める決断をしたのか、聞いてみました。消防士になろうと思っている人、消防士をやめようかなと思っている人の参考になるかもしれません。
辞めた人の年齢、消防歴、階級、理由、その後の人生、私からみた感想を紹介します。
1.トップ(消防長)と反りが合わない
年齢 | 50代 |
消防歴 | 30年以上 |
階級 | 消防司令長 |
退職理由 | 同年代の消防長と以前から考え方などが違った。 トップと考えが違って、対立すれば組織に悪影響がある。 子供の就職、結婚で金銭的にも負担が少なくなった。 |
その後 | ほんの少しの労働をしている。 |
感想 | 平日ゴルフや、家族が経営するの飲食店で楽しそうに働いています。 |
2.PTSDで続けられない
年齢 | 20代 |
消防歴 | 3年 |
階級 | 消防士 |
退職理由 | 救急現場で縊死した傷病者を見た。 その後、救急出動がストレスになった。 車が好きで車関係の仕事もしたい。 |
その後 | 友達の紹介で自動車修理工場に就職。 |
感想 | 本人から相談されて、退職を進めた身としては、 楽しそうに仕事をしているので、よかったと思う。 ちなみに実家の軽トラはこの人に整備してもらっています。 |
3.嫌な部署に異動になった
年齢 | 40代 |
消防歴 | 20年以上 |
階級 | 消防司令補 |
退職理由 | 救助隊から総務課に異動になった。 動けるうちは救助以外やりたくない。 妻の給料で十分やっていける。 |
その後 | 暇すぎて再就職。 就職先は大学の防災センター |
感想 | 異動が嫌だから、〇〇以外やりたくないって中学生か。 |
4.起業したい(稼ぎたい)
年齢 | 20代 |
消防歴 | 7年 |
階級 | 消防士 |
退職理由 | もっと稼ぎたい。 起業したい。 |
その後 | 電気工事士等の資格を取得。 起業し、月によって収入に波があるが軌道に乗っている。 |
感想等 | 資格取得までに貯金を食い潰したらしい。 本人は在職中に資格取得をするべきだったと反省している。 実家のテレビアンテナ工事をやってもらいました。 |
5.イメージと違った
年齢 | 20代 |
消防歴 | 5年 |
階級 | 消防士 |
退職理由 | ニュースでは毎日事故や災害があるのに、実際は火災、救助現場が少ない。 訓練以外の事務仕事が意外と多い。 太った人や訓練しない人がいる。 |
その後 | youtuberになると動画を数本投稿。 英語を学ぶとニュージーランドに留学。 その後は不明。 |
感想 | 問題児だったので、辞めてくれてありがとう。 |
6.職場内で借金をしていた
年齢 | 40代 |
消防歴 | 15年以上 |
階級 | 消防司令補 |
退職理由 | 職場内の借金が返済できなくなった |
その後 | 自己破産する。 予備校に講師として再就職するも退職。 その後は不明。 |
感想 | 職場内で借金とか意味不明。 各種ギャンブルにのめり込んでいたらしい。 |
7.職場に居づらくなった
年齢 | 40代 |
消防歴 | 20年以上 |
階級 | 消防司令 |
退職理由 | 家族が詐欺で逮捕された。 |
その後 | 運送会社に再就職。 大型トラックを運転している。 |
感想 | 他に辞める理由があったのかも。 |
まとめ
7個の事例を紹介しましが、自業自得というものもあれば、事前に消防という職業を調べておくことで回避できたものもあります。私も辞めたいと思ったことは、何度かあります。しかし、前職のブラック企業(ブラック企業で働くこと)のことを考えると労働環境はいいので、ダラダラと続けています。消防を含めて職業選択の際にはしっかり業界の研究、会社・自治体の調査、研究をすることをオススメします。
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